2012年4月30日月曜日

空に鯨が。不知火とともにさあ!フェリーとしまへ!

この朝、小杉庵を出る時くじ引きを引いたら『残念賞』的な一番下の賞がでました。
手渡されたのは、小杉庵手作りの柚子こしょう。しかも要冷蔵だし!
どうしようか考えたけど、とりあえず1つ頂いきました。保冷剤つけてくれたけど、こっからが旅の本番のウチラには困っちゃうなぁ~。

この日の最大のイベントは夜中のフェリーとしまに乗りトカラへ船出する!ことです。
レンタカーを鹿児島中央駅に帰すのが19時なのでそれまでに南下していきます。
行った事ない所に行ってみよう!ということになり、八代海の方を目指すことにしました。

道中、直売所っぽい所があればどんどん寄って、美味しそうなものを物色していきました。体調を崩しやすい私は、島へ何かフレッシュな果物を持っていきたかったのです。

 初めての八代海です。こういう色なんですねぇ。

とっても変わった鯉のぼりを見つけました!
くじらだ!
くじらだよ!
 鯨のぼりです!!カワイイ~カッコイイ~欲しい~~!ほ・し・いーーー!!

直売所の果物売り場にはデコポンがたくさん売っていました。デコポンと書いてあるのもありますが、多くはラベルに不知火と書いてあります。
『不知火とは?』という説明のボードが置いてありました。それによると、デコポンも不知火だそうです。不知火の中から農協を通して出荷され厳しい検査(糖度とか)を通ったもの がデコポンの称号を得るそうです。なので、直売に出されたものはデコポンを名乗れず、不知火として売られるそうです。
これはもう!不知火買うしかないでしょう!!ということで、不知火を買い込みパクついてみました。
不知火うんまーー!やっぱ本場は美ん味いねぇ。

八代海沿いを南下し、水俣に着きました。
ここでは水俣病資料館に行き、水俣病の歴史、現在までのことを知りました。
患者さん達の手記も、胸が痛くなり涙がでました・・・

ここからもうちょっと海岸沿いを進んで行きたかったのですが、時間も気にナリ始めたので鹿児島に向けて進みます。

曽木の滝とかチラリと見てみたり

まだまだ何件か直売所により、不知火やらなんやら買っては食って進みます。もぉ不知火の食いすぎデス!
不知火+焼き鳥を買って 、朝いただいた柚子こしょうをつけて食べてみました。やっぱ宿の飯で食いたいのぅ~。

かなり食べましたが、まだリュックの中には大きな不知火が6個程入っていて、かなりの場所をとっています。コレはこのまま持っていくことにしました。

鹿児島中央駅でレンタカーを返し、港まで歩きながらどこかで折りたたみ傘を1本買おうと思っていました。
今回いろんな忘れ物をしてきましたが、傘1本・雨具の下ズボンなんかを忘れてきたのです。どうしちゃったんだろ?
港までの道も、大きな通りにでないと傘売ってないと思うのですが、ナゼか人ごみの苦手な私らは1~2本外れた道を進みました。・・・・・・もちろん店は無かったし暗いし、おかげで傘も買えなかったけれど、予期せぬものがでてきました。

『なんとか新八生誕の地』という石碑です。苗字忘れた。
歴史好きの旦那は知っている人だったようで「お~そうなんだ」と言ってました。そこからほんの少し進むと今度は暗闇の中から『東郷平八郎生誕の地』が現れました。
みんな、すごい近所から輩出されてるんだ~!という驚き!

高校の敷地の中の一角でした。
偶然選んだ静かな通りでしたが、意外な発見でした。

いよいよ港

 十島航路でーす!
以前乗った三島(フェリーみしま)とはお向かいサンです。

待合所で切符を買います。予約時にビックリしたことあるのですが、フェリーとしまには予約番号ってものは無いのです。名前だけでOKなのです。
切符買うときに、忘れずに友好島民の手帳にスタンプを押してもらいます。コレが貯まる日は来るのかな~?
乗船時間まで間があるので、近くに晩御飯を食べにいきました。私は奄美の鶏飯が大好きなので、鶏飯が食える店に行きました。が。。。えっと、やっぱ鶏飯は奄美で食わなきゃダメだな!という残念な結果になりました。しょぼぼーん。
待合所に戻るとさっきまではスカスカだったのに、たくさんの人で 賑っていました。

いよいよ乗船です。
なんというカッチョイイ船でしょう~!ドキドキしすぎで心臓が痛い!

今回は指定寝台です。
私がよく乗る船は御蔵島へ行くときの東海汽船です。この指定寝台は東海汽船でいう特2等です。が、こちらの方がずっとイイ感じです!シーツもあります。
2等を見学に行ったら、こちらも東海汽船よりずっとイイ感じの並びかたです!
むぅ!フェリーとしま格好良いだけでなく、イイ船だな~~~~♪

乗船前から私は超興奮状態で、旦那からは落ち着けとなんども注意されてますが、落ち着けまん。
船内探索にGO~!
車を載せる場所の時計がなぜかキュートだった
自転車がぐりぐりにくくられて載せられてた
そして、夜中に出航したのでした!!!

2012年4月29日日曜日

巨樹と苔の籾山神社

この日は長湯周辺での~んびりまた~り。
長湯の里はステキな場所ばかりです。
樹齢450年のヒイラギの木です。見えるところの葉っぱはほとんど丸いです。トンガリはあっても1トンガリ位です。年寄りのヒイラギはトンガリが無くなりますが、上の方の若い枝の葉はトンガッています。
魔除けの屋敷木として植えられるそう
小さくて今まで気づきませんでした

 長湯周辺はものすごい湧き水地帯です。いろんなところで美味しい湧き水が飲めます~♪
湧き水の近くにこんな小さな鳥居がありました。

道路脇の飲泉所
 湧き水と温泉を好きなだけ飲めます。ここに住めば健康になれそうだなぁ。私が島以外に移住したいと思ってる土地はココ長湯なのです。
少し山の方に行くと小さな集落があり、その奥にある神社。籾山神社は静かな巨樹の神社です。
大きな枝の張り出しが切られちゃってた・・・残念。
こびと気分
 アメリカにジャイアントセコイアの森があるそうで、そこでは本当の小人になっちゃうらしい。いつか行ってみたいな~。シャーマン将軍という巨樹を見てみたい!
大ケヤキ。樹齢1000年くらいだって

小さな祠が・・・この後ろの幹にアリンコの行列が。じーーっと見てました。
上の方から見た大ケヤキ


ケーキはラップで包まれてます。手作りがうれし
 神社の近くの豆腐屋さんで、豆腐と豆乳、スイーツを買って食べました。郷豆腐店の店番はおばあちゃんです。

『郷豆腐店のプリンが食べたい~』 とずっと思ってたのに、この日プリンは有りませんでした。ちょいがっかり。

写真の2倍買ったので、シフォンケーキがお腹に入りません。
シフォンは船か島で食べることにして、かばんに入れときます。

豆腐屋の前もガンガン水が沸いています。










この日の宿は長湯からそんなに遠くない山川温泉の小杉庵です。

あか牛を讃えて



道中 大きなあか牛銅像が!












はげの湯って行った事なかったので、様子見で寄ってみたり・・・
 かどやの女将さん達もたまにはげの湯行ってるみたい。いろんな物を蒸して食べれてイイヨ!って教えてもらいました。

はげの湯の湯気

蒸したい(旦那は蛸を蒸したい気分だったみたい)
小杉庵に到着し、お風呂へ。ここは、5つのお風呂が全部貸切で利用できます。内湯岩風呂が一番気に入ってます。



岩風呂前
今回のお部屋からはこんな小道で風呂へ
すこし薄い青灰色です。
この宿は、食事が美味しんです!最高の地鶏料理が食べられます。黒豚料理と選べるんですけど、今回も地鶏にしました。
生ものが食べられない私は、鶏の刺身の代わりに、黒豚角煮をいただきました。これがまた、最高においしいのです。
角煮 うまいーーー!
口直しのせりの冷スープ
 とにかく、美味しくて大満足でした。

さて、明日の夜には船出だ!荷物の再編成をしてから眠りにつきました。
再編成がなんでか結構時間がかかって疲れちゃいましたが。

小杉庵のすぐ近くにホタルの里温泉という私の大好きな共同湯があります。飲泉もできて、ガンガンの湯量です。とってもとってもオススメです☆

2012年4月28日土曜日

丹賀砲台を見に行こう!そして長湯温泉へ急げ~!

この日は大分の戦跡に行こうと思っていました。
佐伯市の丹賀砲台跡と宇佐市の掩体壕に行きたいけれど、かなり遠そう・・・。
宇佐市には一式陸攻が入っていたであろう大きさの掩体壕があるらしい。む~ん、でもやっぱ遠すぎだ。残念だけど、宇佐は次回にしよう。

丹賀砲台(鶴見崎の近く)をめざしてレッツゴー!

宮崎県内を通ってずんずん進むと、自転車の高校生がわんさか出てきた。ここらでは自転車のハンドルを高くして、サドルを思いっきり低くして乗るのが流行っているようです。なんだか笑えます。

丹賀砲台では入口におじさんがいるので、お金を払って入ります。
おじさんに入口に案内されると、そこにはとんでもなく急で長い階段とその横にはケーブルカーのようなものがありました。
階段は御影石で当時のものそのままです。
ケーブルカーは当時は弾薬を上へ運搬するためのベルトコンベアだったそうです。
自分でボタンを押して動かす
上がってマス。急なんです!
上から下を見たところ。全然見えません
上へあがるには自分でボタンを押します。
ぐお~~~~っと上がって行きます。

上につくとこんなかんじで空間が広がっています。説明がちょっと不十分で?な所もあります。



? なんだろう

丸い通路です。砲側弾火薬庫との説明

砲のあった場所。周りの壁は当時のまま。暴発の跡がわかる
上を見上げたところ。保護のためドームがかぶせられている。

こんなふうに伊吹の砲台が納まっていたそうです。
巡洋艦『伊吹』に搭載されていた45口径30cmカノン砲が据えられたそうです。
自分が居る穴と、説明図を比べると、かなりの大きさであったことがわかります。
ここで、実射訓練の最後の1発が砲腔爆発し、一瞬で砲台は破壊されたそうです。16人が死亡し、負傷者も多数でる惨事となったそうです。

急で長い階段
下に戻るときも、ボタンを押してケーブルカーで降りるのが普通でしょうが、私達は自分で階段を降りることにしました。本当に急で手すりをつかまないと恐くて降りれませんでした。

下に着くとおじさんが「階段で降りたのかい?!」とビックリしてました。ははは
入口の迷彩も当時のまま
  
迷彩壁のアップ。細かいうろこ状の壁です。
二式大艇のプロペラ。

参考に。以前見た鹿屋基地の二式大艇です。このプロペラか
おじさんに鶴御崎の方の砲台跡のことを聞いてみたけど、あんまり詳しくない様子でした。

もう時間も夕方に近づいてきているし、長湯温泉までの時間も考えたら鶴御崎の探索は無理そう・・・。だけど、ココまで来たのだから、灯台のそばまでとりあえず行ってみようや。ということで車を走らせました。
道の途中途中で砲台跡があるであろう入り口があります。
『あー全部見に行きたいけど、時間ないや』う~ん、もやもやします。
 灯台駐車場まで行ったけれど、ホントにもう時間切れ。

鶴御崎の探索は次回とする! 
 と、藤村Dのように宣言し長湯温泉に向かうとこにしました。

道中、宿に「遅くなります」の電話をいれた。
すると、女将さんから「気をつけてね。なつかしいねぇ。いつぶりだろうね。最後のときは旦那さんだけだったねぇ」との言葉が。
数年ぶりなのに覚えていてくれたんだ、うれしいなぁ。しかも旦那だけが行った時のことも覚えてるなんてね。すごいや。

かどやに着いてスグ、晩御飯をいただきました。ハラペコだったのでがっつきです。
ウンマーー!

・・・普段、ご飯の写真をとる習慣がないので、毎度だいぶ食べた頃にハッっとします。ブログに向いてないですね。

長湯温泉『かどやRe』とい小さな宿(3人でやってると思う) です。もちろん飲泉もできますし、ご飯も美味しいし、落ち着く宿です。
以前はかどやを拠点に祖母山に登ったり、九重連山に登ったりもしました。
祖母山は私の九州でのお気に入りの山です♪

ところで、ラムネといえば長湯温泉なのですが、長湯近くの七厘田温泉の下湯が最強のラムネ湯だと思います。でも、人が多くて私達は冬以外は気持ち良く入浴することができません。
本当は行きたかったけど、今回もどうせ混んでるべなぁ・・・と思い、やめておきました。次に冬に来れるのはいつになることやら。そんな日は来るのか?

そういえば、今回のレンタカー屋さんにはなんと、特攻隊の本「只一筋に征く」が置いてありました。
レンタカー屋でこの本を見ることになるとは!!知覧などに行った事のある人は見たことあると思います。私は近所の図書館で読みました。。





2012年4月27日金曜日

九州 妙見温泉おりはし旅館で旅のはじまりはじまり

今回は、ずっとあこがれていたトカラ列島へ行くために長~く休みをとりました。
船スケジュールもだいたいの予想を立て、7つの島の全部を回れるようにと計画しました。・・・が
直前になり、村の選挙が行われることになり、乗ろうと思っていた船(4/27金出)が1日早く出航してしまうことになってしまいました。
次の船は4/30月出です。
それまで、九州の温泉で英気を養うこにしました。
メインの旅が控えているんだから、今回は今までのお気に入りの宿に泊ることにしました。初めての宿でハズして体力&気力を失ったら元も子もないからな~

夜中発の船に乗る予定だったので、飛行機も6時半ころ着のを予約していたのが悔やまれます。
どうせなら、もっと早く湯に入りたいのに~

妙見温泉おりはし旅館本館 大好きな宿です。久しぶりです。
ご飯もやっぱ旨い!!
本館湯、超気持ちイイ!!!
本館内湯

露天も最高~!
そしてなんと梅の湯が進化していました。以前打たせ湯 だったところが、冷泉浴槽になってました!
ココで無限ループができてしまいます。本当に天国です♪
おりはし旅館は本当にステキな宿です~。ご飯を食べ、湯に入った途端に、船に乗れなくなったことも、2つの島に行けなくなったことも、全部がこれで良かったんだ!と思えるくらい幸せになれました。サイコー!!!
キズ湯
竹の湯
おりはし本館の帳場前
おりはし本館のステキな玄関